日立製作所に20年勤務、
2000年
から米国系通信会社常務執行役員の後、2008年独立しGeoCom
コンサルティング合同会社設立(日本)2009年、GeoCom
Consulting Pvt.Ltd.(India)を設立し、
現在インド、バンガロール市在住。
中小企業診断士、技術士(電気電子)
宅建主任者、電気通信主任技術者
■図でわかる! 新興国の実力 BRICsとNEXT11のすべて
インド編を執筆担当
■個人向け研修
■生活情報
インドにある現在の日系企業の数をご存じでしょうか。
在インド日本大使館の調査によれば600社弱しかありません。
この数は中国や東南アジアに展開している日系企業の数と比較してもあまりにも少ないのです。
2010年6月25日にバンガロール商工会議所の総会に出席しましたが、
我が国の日本大使も主賓として招かれており、そのニュースが新聞記事に載っています。(下記URL)
http://www.dnaindia.com/bangalore/report_it-is-now-time-for-bangalore-japanese-bhai-bhai_1401395
その総会で日本大使が挨拶を行い今後のインドと日本との関係の重要性を述べています。 ただ、現状のインドと日本の関係は他国と比べあまりに太いパイプとはいえないが、 今後の両国間の関係は一層強まることは間違いないと述べておられます。 その原稿を掲載しますのでご覧ください。詳細PDFファイル>>
なぜ、現状がこのような状況であるかについてはいろいろな理由があるでしょうが、
一つには文化が著しく違うのではないか、
インド人は日本人と合わないのではないか、距離が遠いとかいろいろな理由があると思います。
しかし、これらについては大きな誤解や偏った見解も多くあるのは事実です。
現地にいると日本人はインドに対してこんなにも違う見かたをしているのかと驚くことが多いのです。
さて、世界を見渡すと、
現在、日本はこれまでの米国一辺倒の姿勢から中国の巨大な市場を目指して大きく動きつつあります。
中国はこれまで世界の工場といわれてきました。今の中国は13億人の人口を抱える巨大な市場です。
しかし、インドも12億人の市場です。
さらに世界最大の民主主義かつ法治国家といわれています。
このような魅力的なインド市場に展開しない手があるでしょうか。
市場としてインドに進出することや優秀な労働力を使うという方法もあるでしょう。
現在の日本経済の状況は大変苦しいものがあります。日本企業のおかれた状況は非常に厳しいです。
どうしても海外に活路を見出さずにはいきません。
インドは今、多くの日本の企業の技術やノウハウを必要としています。
インド政府も日系企業がインドに進出するならば大歓迎です。
インドではいまだ日本の製品、ものつくり、おもてなしの心によるサービス、等の日本ブランドの
威力は絶大なのです。
現地に在住しているとそれを痛感しますし、
事実、多くのインド人が日本製品にあこがれをもっているのです。
さらにインド人の多くは親日的であり日本と日本人を尊敬しています。
このような良い事業環境のなかでインドという国を選択することは
海外展開の成功の可能性が高いとも言えるでしょう。
しかし、他方ではインドで事業を成功させるのはそれほど簡単でないのも事実です。
インドを熟知したサポーターが必要です。
やはり、日本人には日本語で現地にて対応してくれるサポーターが必要でしょう。
これまで水先案内人たるインド進出をサポートする者が非常に少なかったということもあります。
そこで、当社はインドにおいて現地法人を設立しインドに在住している日本人が
現地で御社の事業展開をお手伝いするために支援サービスをご提供します。
将来、中国とインドが人口においても経済においても超大国となるのは間違いありません。
中国ではすでに多くの日本人がサポートを行って多くの日系企業が進出を果たしています。
しかし、インドではこのような日本人は非常に少なく、中国とインドにおける日系企業の
プレゼンスの違いは世界市場を目指す企業にとって非常に大きくバランスを欠いていると
言わざるを得ません。
現在のインド市場の状況は、欧米や韓国企業が非常に元気よく活躍しています。
ところが、残念ながら日本企業の存在感は極めて小さいのです。
それを見ると日本人として非常にさびしく思います。
このような状況でグローバル化が進展するなかでインドの存在感がますます高まります。
したがって、なんとかしてインドで日系企業の存在感を高めなければ
ならないという思いです。
最近でこそ、日本の企業のなかでも少しずつインドへの関心が高まっているのは感じられますが、
あまりノウハウが蓄積されているとはいえない状況にあります。
ある意味では、インドでは活躍している日本の企業が少ないので、今はチャンスともいえます。
そこで弊社はインドに拠点を構えていますし、多くのインド人の人脈もありますし、
インド政府とのコネクションもありますが、先日、局長と面会した際に部下の部課長を急遽10名ほど集めて
日本の中小企業の状況をプレゼンしてほしいといわれて説明してきました。
(インド政府中小企業庁:http://www.msmedibangalore.gov.in/index.asp)
その際に、インドにも多くの中小企業があるが日本の技術、ノウハウを必要としている。
ぜひ、日本とインドの中小企業との橋渡しになってインドの産業振興に協力してほしいと言われました。
すなわち、インドも日本の企業の力を欲しているのです。
このように、インドはビジネスを行うことについて魅力的な国であり、
多くの日系企業が進出を果たそうという場合に、
なんらかの形でインド進出を考えている日系企業のお役に立てるのではないかと自負しています。
当社は現地で法人を設立していますし、上述したように現地の商工会議所にも入会しています。
あらゆる産業分野、どのような業種の企業でもなんなりとお尋ねいただければと思います。