知って役に立つインド人ビジネス作法

多くの日本人が理解していないことや誤解している
インド人のビジネススタイルを列挙しよう。
このことを知っているか知らないでは大きな違いがあり、

知らなければより大きな誤解や問題が生じかねないだろう。

1)インド人はメールが嫌い
インド人は日本人のように年中メールしているわけではない。
したがって、メールの返事が来なくても実際にはメールを見ていることが多い。
単純に返事を返さないだけである。

2)インド人は時間には鷹揚だ。
インド人に時間を守らせるのは至難である。
ましてや5分前に来るなどということはない。
日系企業で日本人化されたインド人は理解しているので時間を守るが、ほとんどのインド人は30分程度の
範囲であれば時間通りという意識である。だから、こちらが遅れてもそんなに悪びれる必要はない。

3)約束の時間を設定する場合
たとえば1時に来ると聞いた場合でも30分程度の遅れを見込んだほうがよい。
というのはきっちり時間を決めても交通状況によって時間を守れないのだ。
私も最近はインド化したのか、比較的緩い相手とは1時半から2時の間に行くというような緩い約束をする。

4)日程を守らせる場合
仕事を与えても指示しても、いつまでにできるかと必ず確認しなければならない。それでもだいたい2,3日は
遅れるのがざらである。だから、プロマネの仕事は最も大変である。
お堅いイメージのある銀行でもきちんと約束を守らない。会計士も同様である。
日本人感覚ではこの違いにほとほと嫌になってしまうが、イライラするだけ損である。

5)仕事の達成について
だいたい、インド人は何かできるか?と聞いてもNo Problemと答える。
でも実際にやらせてみるとできないことが多い。
それを責めると、頑張って一生懸命やっている、Making an Effort.とか、Best Effort.
あるいは、Try my best.という。できなくてもあまり悪びれる様子はない。

6)モチベーションを上げるのが一番良い方法
インド人は褒められるのが好きである。だから、叱責してもやらないし、あれこれ言い訳を言うだけ。
むしろモチベーションを上げ、おだてて誉めることが重要。
インドの会社ではRecognitionと言って従業員の表彰式を年中行っている。
従業員の誕生会を行ったりや月に一回まとめてその月の誕生日の社員にプレゼントを贈る。

7)インド企業に訪問した際は
こちらがお客や初めての表敬訪問の際には、恥ずかしくなるほどの歓待を受ける。
訪問時には花束贈呈があり、帰り際には贈り物をくれる。面食らわないで堂々と受け取ること。
また、会議室にボーイが来てコーヒーか紅茶かを必ず聞きに来る。どっちでもよいと言わず
どちらか欲しいものを言うこと。

8)業務資料でグラフ化は不得意
パワーポイントの資料などは、文字ばっかりで、グラフや表をあまり使わない。
業務管理の場合もグラフを使わないので見える化とは程遠いが、これできちんと業務管理が
できているのだろうかと大きな?マークがつく。だから、実際に管理がうまくいっていないケースが多い。

 

まだまだ、いっぱいあるが今日はこのくらいにしておこう。

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